04.22
Sat
2016-17s 2017. 04.22.Sat.11:30
初日と2日目のみですが、珍しく現地観戦してきました。

20170420-3S.jpg

ショートもフリーもあれこれ思ったし、全体の感想も途中まで書いたけど、もうそれは寝かせとく。
とりあえず羽生くんの話だけ記憶の記録。
ちなみに、テレビの録画はまだ観ておらず、どこまで放送されたかまったくわからずに書いてますので、もうみんな知ってるよという内容ばかりかもしれませんが、優しくスルーしてください。

タイトルはともかく、内容読むと、心配して損したわ!って気分にさせてくれるこの記事。
いやこっちが勝手に心配してるんですけども。

羽生挽回の1位「昨日は寝付けなかった」

ショート後に悔しくて眠れなくて出した結論が4回転5本(4Lo、4S、3F、4S-3T、4T、3A-2T、4T-1Lo-3S、3Lz)で、結局、最初の4Sが1Sに抜けちゃったから、最後を3Aに変えようとしたという解釈で合ってますでしょうか?
(※「すべてのトリプルおよびクワドラプル・ジャンプのうち、2種類のみを2回行うことができる(ハンドブックp14より)」というルール上、最初の4Sが入っていたら、最後は3Aにできない)

いろいろぶっとびすぎてて、なんだかもう・・・(笑)

・・・とか今は笑ってますけど、フリーの前は、自分のために!とにかく楽しんで!お願い!とひたすらひたすら祈りつつ現地入り。いくらお祭り試合と周りが言おうが、毎回全力の人だし、なにより五輪プレシーズン最後の試合をどう締めるかって重要ですもんね。

ショートの日はジャッジほぼ対面の席だったので、直前練習に出てきたときから姿がよく見えましたが、硬い表情と動きでちょっと予感はあったかな。6練では3A、コンボ、最後に跳んだ4Loも決して悪くはなかったので、良いイメージのまま勢いでいってくれればとは思ったのですが・・・。



一方、フリーの日は、緊張感は漂うものの違う表情の彼がいました。

演技が始まってすぐ、「そういえば私、きれいな4Loをまだ生観戦で見たことない!だから魅せて!」と超独善的な祈りを捧げた結果、「おし!やった!」と喜んだところでサルコウ抜けて、うわってなったけど、絶対リカバリー来ると信じて(実際はリカバリーじゃなくて、最初から4Tコンボをやるつもりだったようですが)、その後はジャンプのたびに、「いけ」「いけっ!」「いけーーー!」って心の中で叫んでたら、3Aコンボあたりで小さなつぶやきが聞こえ始めて、ヤバイ心の声もれはじめちゃった?と一瞬思ったけど、周りの人達の声だった。

あとは最後に3A来るぞと待ち構えてて、無意識にお祈りポーズになってたけど、イナからイーグル始めたときにさすがに「はぁ~?!?!ヽ(゚Д゚)/」ってなりまして。普通に入ったら跳べたんかな?って彼の普通がもうよくわからんし、たられば言っても仕方ないけど、成功が見たかった気もする(←鬼)。でも、こういう人だからファンやめられないんですよね。帰って少し落ち着いてからあらためて動画で演技を見ましたが、あれだけ鬼構成にしていても、最後の包容力を感じるコンビネーションスピンと穏やかなフィニッシュで、森の静寂とざわめきの中を風と清流が流れていくようなプログラムの世界観はそのままだった不思議。あ、そうそう、ビールマン抜いてたのもそこで気づいた。そのくらい全体として違和感なかったです。





几帳面すぎる羽生さんは、2日目の全行程が終わってからも最後まで応援席に残って、やおら応援グッズのお片づけ開始。いつも通り国旗を丁寧にたたんでおりました。そこに大変頼りになるキャプテン哉中ちゃんが合流してくれて楽しそうに写真撮ったり。富士山かぶってる画像はそのときの。



お片付けは時間にして5分ちょっと?10分弱?だったかもしれないけど、出口が狭い会場はまだ行列になっていたので、そこそこ観客も残っていました。で、最後に捌けるとき、会場全体に聞こえるような声で「ありがとうございましたーーー!」&ぴょんぴょんお手振り。

私、羽生くんの声を、映像やマイクを通してではなく、実際に聞いたのは初めてでした。彼が出演したショーはソチ五輪直後のSOIしか行けてなかったから、そういう場面には一度も立ちあえてなくて。応援席のほぼ反対側と言っていい遠いところにいたけど、ちゃんと聞こえたよ。

こちらこそ本当に本当にありがとう・・・

しっかり耳にも眼にも、記憶に焼き付けておきます。

平昌後にどういう決断をするかわからないけれど、
観戦機会の少ない自分には、現役の羽生くんを観られる最後の日だったかもしれないから。
(いつもこれが最後かもと思って行ってるんだけど ^ ^;)

これからも遠くから応援しています。





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04.02
Sun
2016-17s 2017. 04.02.Sun.13:00
本当は他のカテゴリや演技そのものについてもじっくり語りたいところですが、ちょっとその時間がとれないので、男子シングルのみ総括的に簡単な感想を。

羽生さんについては、もう何も言うことはありません。
最後のスピンが終わるまえから涙が止まりませんでした。(文字どおり号泣していた ^ ^;)
本当にすばらしい演技を魅せてくれて、ありがとうありがとう。

「Hope & Legacy」

まさに彼の演技と彼の存在そのものです。

ノーミスしかない、という状況でそれができるのが「羽生結弦」という人。



トップアスリートのメンタルコントロールというのは本当に壮絶なものだとあらためて感じています。
それは想像も及ばないほどのプレッシャーとの戦いだったことが試合後に流れてきた情報からも読み取れます。やはりショートの後、すごく落ち込んだんですね。

「数字にとらわれて、怖くて」 Vの羽生結弦、一問一答
世界選手権V奪還  羽生結弦が声を震わせた瞬間

試合後のミックスゾーン。キス&クライで採点結果を待つ間の心境を聞かれた羽生は、まずは間髪を入れずに「緊張しました」と切り出した。会心の滑りについて朗らかな口調で振り返ってきた流れのままの、張りのある声。ところが、その直後、にわかにトーンが変わった。
「本当に…、ファンの方も何人かおっしゃっていましたけど、自分が一番とらわれているものは、過去の自分で…。やはりあの『220』、『330』、『110』という、あの数字にすごくとらわれて、すごく怖くてここまでやってきていたので…」
その声は明らかに震えていた。胸中に秘めていた感情と瞬間的に向き合ったようだった。だがそれは一瞬。すぐに口調を元通りに整えて言った。
「何とか、1点でも、0・5でも、0・1でも超えてくれと思っていました」
その結果のフリー世界最高得点であり、5位から大逆転の金メダル奪回だった。およそ他の者にはわかり得ない重圧の中で、羽生はたくましいメンタルを育んでいたのだ。そして、「殻を少し、破った」と控えめに自らを褒めた。



過去の自分や数字にとらわれるなと言葉でいうのは簡単ですが、それは人間である以上、むしろ無理な話だろうと思います。そういう自分の感情を否定せず、とらわれている自分をどうコントロールするか。

そうして自分に集中しつつも、試合後のプレカンやインタビューの言葉は、周囲のサポートへの感謝、他の選手への敬意に溢れていますね。こういった発言が自然に出てくるのが彼の本質だろうと思います。「みんなちがってみんないい。」上っ面ではなく、他者との違いを認め、ごくごく自然に受け止めることのできる視野の広さが根本にあり、それが自分を高めることにもつながるという好循環を生んでいる。

【一問一答】羽生3季ぶり王座奪還「科学的に人間は5回転まで跳べるらしい」

-若手に追いかけられる立場になって。
「追いかけられる立場とよく言われるけど、SPで分かったように、まだまだ追いかける背中がたくさんある。パトリック(チャン)やハビエル(フェルナンデス)はフリーで順位を下げてしまったけど、SP1位はハビエルだったし、3位はパトリックだった。もちろん宇野選手、ボーヤン選手、ネイサン選手という若い選手にもたくさん強い選手がいて、それぞれが僕にないもの、長所を持っている。すべてが僕にとって、追いかける背中です」

-今後、ジャンプはどこまで進化する?
「なんか、科学的なことでいえば、人間は5回転まで跳べるらしいんですよ。ただ、まだ5回転の点数(基礎点)はないですし。でも自分は4回転アクセルは跳びたいと思ってます。試合に入れるか入れないかは分からないですが。ここまで4回転の多種類時代を作ったのは彼(3位の金博洋)。彼がルッツをクリーンに跳んで、みんなが“ルッツ跳んでいいんだ”“ルッツで人間跳べるんだ”ってなった。目指すべきところは僕の(世界記録の)330点だったりしたかもしれないけど、この4回転多種類時代を作ったのは、彼だと思います」



昌磨くんが素直に「ゆづくんを超えたい」と本人を目の前にして言える、その関係性や空気感も本当に良い時代だなと思います。彼は自分の演技直前に羽生くんの演技を観ていたんですね。「勝てないという自信」を持って自分に集中できたというメンタルの持ちようもまた独特で興味深いものがあります。今後「勝てるかも」という気持ちが芽生えたときにどう自分を保てるかが課題かな。
枠取りのプレッシャーについてはお互いの存在が心強かったでしょうね。

宇野、開き直り2位

最終グループ6人の中で5番目に登場した宇野は、それまで4人の演技を全て見ていた。最初の羽生が完璧に滑って「無理ですよ。あれだけの点数で、あれだけの演技を見て、どんな演技をしても勝てないなっていう自信が生まれたので、開き直って自分のことをやろう」と悟りきった。
(中略)
フリーで初めて200点超えを果たして、羽生、フェルナンデスに次ぎ世界歴代3位。合計は世界歴代2位。羽生とは2・28点差で、前半の3回転ルッツと中盤の4回転トーループの着氷が乱れなければ結果は違ったかもしれない。だが「ルッツがとかトーループとか言われても、あれ以上は無理です」と笑う。



ハビは、試合への影響は直接的にはなかったのかもしれませんが、一時、靴の到着が遅れたようで、不安な時間もあったでしょうし、3連覇への期待の重圧は少なからずあったでしょう。ネイサンは少し前に換えた靴が合わずに、結局、壊れかけの靴で比較的跳びやすい種類のジャンプに変えてフリーで6クワドに挑戦とか、もう開いた口が塞がらない。不可抗力とも言える事態にも対応できる準備と精神力、そして体力が必要になってきますね。

五輪までの1年弱の間にまた勢力図は多少変化するかもしれませんが、今大会の最終グループのメンバーが今後当面、男子シングルを牽引していくことになるのは確かでしょう。

ご本人たちも言っていたけれど、とにかく怪我だけはないように・・・。


選手のみなさま、お疲れさまでした。
すばらしい試合を本当にありがとうございました。





--- おまけ ---

20170402-1S.jpg
※スモメダセレモニー中継から羽生くんのサイン(公式ペリスコからのスクショです)





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03.31
Fri
2016-17s 2017. 03.31.Fri.09:12
90点越えないと一桁順位に入れないという、すさまじい時代に入った男子フィギュア・ショートプログラム。

2017WC-menSPresult.jpg
http://www.isuresults.com/results/season1617/wc2017/SEG001.HTM

ファイナルと今大会のプロトコルから、羽生さんのところだけ抜粋。

2016Final-menSP.jpg
http://www.isuresults.com/results/season1617/gpf1617/gpf1617_Men_SP_Scores.pdf

2016WC-menSP.jpg
http://www.isuresults.com/results/season1617/wc2017/wc2017_Men_SP_Scores.pdf

こうやって並べて見ると、今回、サルコウコンボ以外は決して悪くないどころか、そのミスとレイトスタートの減点がなければ、十分パーソナルベスト更新も可能な内容でした。でも、難易度を上げたすべてのジャンプも含めてのトータルパッケージを目指している現在の羽生さんにとっては、たぶん今は周囲のどんなフォローの言葉も素直に喜べるものではないかもしれませんね。



私たちが知ることができるのは報道で流れているごく一部の写真やニュース、細切れの映像だけなので、それで判断するのは無理があると承知してますが、現地入りからしばらくは表情も穏やかだったけれど、本番が近づくにつれ、笑顔が減っているようにも見受けられました。ただ、それは本番に向けて必要な緊張感の高まりのためで当然でしょうし、四大陸のときとは違って、決して悪い印象はなかったのですが・・・。あえて言うなら、集中しすぎ?特にサルコウコンボは今季はじめて入れたこともあって意識しすぎ?なのでしょうか。

試合展開としては、4年前と3年前、ソチ五輪前後のワールドを思い出しますが、2013ロンドンワールドは、体調の問題と経験の差もあり少し状況が違うかもしれません。2014さいたまワールドは、五輪王者のプレッシャーだけでなく、そこに至るまでショート「パリ散」でノーミスを続けていたことによる自分への精神的重圧も決して少なくなかったでしょう。けれど、五輪の疲れも残る中で、フリーではその意識をきっちり調整してきました。

今はあの頃よりも技術が向上していて、それは彼だけでなく周囲も同じで。
勝利を掴むには、おそらく注意すべき点も増えていて、同じようにはいかないのでしょう。
でも、現状のハイレベルな男子シングルの突破口を開いたのは、間違いなく羽生さん本人なんです。
体調さえ問題ないのなら、あとは意識だけ。自分を信じて。練習を信じて。

そして、私たちも大丈夫と信じるだけ。
応援しています。





今回のクレイジー、オーディエンスとめっちゃ「コネクト」してたよね!
足換えシットスピンのあと、ジャッジ対面客席に向かって「聞こえないよ~」のアドリブ?

2017WC-SP2.jpg

どんな表情してたのか、観たかったーーー(笑)。





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