02.23
Mon
勉強ノート&メモ 2015. 02.23.Mon.15:42
※この記事は2014-15ルールに基づく記事ですので、ご注意ください。

「テクニカルハンドブック」と「ISUコミュニケーション」を読む、今回は、ステップ編。テクニカルハンドブックの【ルール】【レベル特徴】を引用しながら、【明確化】より関連事項をまとめるという形で読んでいきます。最後に動画解説サイトもご紹介しています。
これでもかなりまとめたつもりですが、だいぶ長いです。でも、たぶんここを乗り越えたらステップも少しわかるようになる・・・かも・・・(^^;)。


【教科書・参考資料】
ジャッジング システム テクニカルパネルハンドブック
 シングル・スケーティング 2014/2015版 2014年7月27日 版(日本語訳: 2014年8月16日 第1版)

国際スケート連盟コミュニケーション第1861号
国際スケート連盟コミュニケーション第1884号




1. ルールとレベル判定基準

ハンドブック p2~ステップシークェンスの項より) (※No.)はブログ主によるもの

【ルール】

◆概要
全てのステップ・シークェンスは音楽の特徴に合わせて行われなければならない。音楽に合った短い停止は許される。逆行は禁止されていない。ターンとステップ(※1)は、シークェンス全体にバランスよく分布(※2)していなければならない。

◆ショート・プログラム
シニア男子・ジュニア男子およびシニア女子・ジュニア女子は、ショート・プログラムで氷面を十分に活用した1つのステップ・シークェンスを含まなければならない。ステップ・シークェンスの中には、表外ジャンプを含めてもよい。

◆フリー・スケーティング
よくバランスの取れたフリー・スケーティング・プログラムには、氷面を十分に活用した1つのステップ・シークェンスを含まなければならない。どのような種類のステップ・シークェンスを行うかの選択は全く競技者の自由である。ステップ・シークェンスの中でジャンプを行ってもよい(※3)。短すぎてやっとそれと分かるようなものはステップ・シークェンスの要件を満たすとはみなされない。


【ルールまとめ】
◆音楽特徴に合わせる。短い停止・逆行は可。ターンステップはバランスよく分布(※1&2)。
◆SP:必ず1つのStSqを含むこと。表外ジャンプ(ジャンプ要素として認められる6種類のジャンプ以外)可(※3)。
◆FS:必ず1つのStSqを含むこと。種類は自由。Sq中のジャンプも可(ジャンプ要素として認められる)(※3)。短すぎるようなものはSqとみなさない。

【明確化より】
(※1)ターンとステップの定義(p2) <参考>ターン&ステップの種類 簡易まとめ
◆ターンの種類 ・・・・・ スリー・ターン、ツィズル、ブラケット、ループ、カウンター、ロッカー
◆ステップの種類 ・・・・・ トウ・ステップ、シャッセ、モホーク、チョクトウ、エッジの変更を伴うカーブ、クロスロール
◆ターンは片足。“ジャンプ”したらターンとは数えない。ステップは可能な限り片足。
※ステップ「可能な限り片足」というのは、足を踏み変える瞬間に両足になる程度は仕方ないということかな・・・?

(※2)「バランスよく分布」(p3)
ターンおよび/またはステップはシークェンス全体に分布すること。これらが無い部分が長いとダメ。この要求が満たされなければ、レベルはベーシック(B)。

(※3)ステップ・シークェンス中に行われた半回転を超えるジャンプ(p3)
◆SP・FSとも:表外ジャンプは回転数にかかわらず含んでもよい(減点や他の影響もない)。
◆SP:半回転を超えるリストにあるジャンプは要素としては無視され、GOEを1点減点される(後述のGOEの項参照)。
◆FS:リストにあるジャンプを含んでもよく、要素として認定される(ジャンプ・ボックスを占める)。
◆これらのジャンプはステップ・シークェンスの難度レベル決定に影響しない。
※要は、StSq中に表外ジャンプは好きに入れてもいいが、要素になるような種類の半回転以上のジャンプはSPはダメ(要素として認めない上、GOEで-1)、FSはOK(要素として認定)。StSqの難度には影響しないというところでしょうか。


ハンドブック p2~)

【レベル特徴】 (1) 必須項目
シークェンス中のターンおよびステップが、最低限に多様 (レベル1)(※4)、やや多様(レベル2)(※5)、多様 (レベル3)(※6)、複雑 (レベル4)(※7)である(必須)。


【明確化より】
(※4)最低限に多様(Minimum Variety) ・・・・・ レベル1
少なくとも5個のターンおよび2個のステップ。どの種類もカウントされるのは2回まで。
(※5)やや多様(Simple Variety) ・・・・・ レベル2
少なくとも7個のターンおよび4個のステップ。どの種類もカウントされるのは2回まで。
(※6)多様(Variety) ・・・・・ レベル3
少なくとも9個のターンおよび4個のステップ。どの種類もカウントされるのは2回まで。
(※7)複雑(Complexity) ・・・・・ レベル4
少なくとも異なる5種類のターンおよび異なる3種類のステップ。かつ、これらをそれぞれ両方向(※8)に少なくとも1回。

(※8)「両方向」とは。
回転方向のことであり、ターンだけでなく例えばモホーク、チョクトウ、シャッセ、エッジの変更といったステップに対してもあてはまる。フォア滑走とバック滑走では、回転方向の変更とはならない。


ハンドブック p2~)

【レベル特徴】 (2)
完全に体が回転する両方向(左と右)への回転(※9、※10)。各回転方向とも全体でパターン(※11)の少なくとも1/3はカバーすること。


【明確化より】
(※9)「完全な体の回転」とは。(p3)
完全に1回転すること。ただ単に半回転してバックやフォアに向きを変えることではない。

(※10)「両方向への回転」とは。 (p3からほぼそのまま引用)
・リストにあるかないかにかかわらずあらゆるターンやステップで、シークェンス全体の少なくとも1/3をある一方向に連続して回転し、次にシークェンス全体の少なくとも1/3を反対方向に連続して回転する (時計回りと反時計回り)
 または、
・ステップ・シークェンス全体を通じて、リストにあるかないかにかかわらずあらゆるターンやステップで、(連続ではなくても)合計してシークェンスの少なくとも1/3をある一方向に回転を行い、(連続ではなくても)合計してシークェンスの少なくとも1/3を反対方向に回転を行う(時計回りと反時計回り)
※つまり連続だろうが、そうでなかろうが、Sq全体の1/3ずつ時計回り、反時計回りでそれぞれ行う必要がある。

(※11)「パターン」とは。(p2)
・始まりと終わりは「スケーターが実際にシークェンスを開始するまたは完結するとき」
※見た目で判断しているということ?
・要求されるパターンはないが、氷面を十分に活用する。
・目に見えて確認でき、氷面のほぼ全体を活用して行うこと。
 →フェンス短辺から短辺への長さを1回 or 長辺から長辺への幅を2回(達成されない場合は無価値)。
※リンクの長さを十分に使わないとノーカン・・・。


ハンドブック p2~)

【レベル特徴】 (3)
少なくともパターンの1/3において身体の動きを使っている(※12)。


【明確化より】
(※12)「身体の動きを使っている」とは。(p3)
合計すればステップ・シークェンスのパターンの少なくとも1/3は両腕、頭、胴体、ヒップ、両脚の動きをはっきりと使い、これらの動きが体幹のバランスに影響を及ぼしていること(体全体のバランスに影響を与えることやブレード上に乗るバランスに影響を与えること)。


ハンドブック p2~)

【レベル特徴】 (4)
シークェンスの中に明確なリズムで実行する、難しい3つのターン(ロッカー、カウンター、ブラケット、ツィズル、ループ)の組み合わせ(※13)。異なるものを2つ。


【明確化より】
(※13)「難しいターンの組み合わせ」とは。(p3)
・ロッカー、カウンター、ブラケット、ツィズル、ループ(スリーターンは含まれない)
・以下はターンとしては(×):エッジの変更 (ステップのリストにある) / ジャンプ・ホップ (ターンではない) / 足換え
・組み合わせの中で少なくとも1つのターンは他と異なる種類でなければならない。
・1つのターンの出のエッジが次のターンの入りのエッジとなる。
・組み合わせはシークェンス中で明確なリズムで行われなければならない。
・同じ順序、同じエッジ、同じ足で行われた同じターンで構成されている場合には、その組み合わせは同じものとみなされる。
※要点としては、3つのターンを組み合わせたものを2組入れる。全く同じもの2組はダメということでしょうか。最後の項から考えると、順序や足を換えるだけでも異なるものとみなされる?。




2. GOEについて

◆価値尺度(SOV):ジャッジが判定した出来栄え点(-3~+3)を最終的なGOEに変換するための表
国際スケート連盟コミュニケーション第1884号より部分抜粋)
SOV(St,Ch)-3s


【プラス面】(コミュニケーション1861号 p11~)

III. シングル/ペア要素の更新された+GOE 採点ガイドライン(プラス面) ~ ステップシークェンスの項より
1) エネルギーが十分で焦点の定まった演技
2) シークェンス中のスピード、またはスピードの加速が十分
3) 十分に明確で正確
4) 深いはっきりとしたエッジ(全てのターンの入りと出を含む)
5) 全身が関わり十分にコントロールされた正確なステップ
6) 独創的でオリジナリティがある
7) 開始から終了まで無駄な力が全く無い
8) 要素が音楽構造を高めている



【マイナス面】(コミュニケーション1861号 p13~)

IV. SP,FS でのエラーに対するGOE 確定のためのガイドライン ~ ステップシークェンスの項より
◆最終的な GOE が必ずマイナスとなるエラー(引き下げ)
・転倒(-3)
・ステップ・ターンを行なっているのがパターンの半分に満たない(-2 to -3)
◆最終的な GOE の+-は制約されないエラー
・ステップやターンの質,姿勢が拙劣(-1 to -3)
・つまずき (-1 to -2)
・音楽に一致していない (-1 to -2)
・SP: 半回転を超えるリストにあるジャンプが含まれる (-1)



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ここまで読んでくださったみなさま、大変おつかれさまでした&ありがとうございました。ステップに関する記述はここまでです。
文字で理解するのは大変ですね。でも、すべてはこれが基本になっていることなので、一度はきちんと読んでおこうと思って、私もがんばってみました。もちろん読んだだけでは覚えきれませんが、その必要はなくて、疑問に思ったときに、ここに書いてあったと思い出せるだけで十分だと思っています。
正直、文字で理解したところで何か変わるのか・・・自分でも半信半疑で始めましたが、これを書きはじめてから、ルールに絡めて書いてある他所の記事や動画を改めて見返してみたら、それ以前よりポイントを捉えやすくなっていることに気づきました。一度でも理解するって大切なんだと思います。

そして、最終的に大切なのは、それが実際の演技にどう反映されているのか見て理解することですよね。
知識と動作を視覚的に結びつけるのは、またひとつ大きな壁があるというか、動体視力なども必要になってくるため、一朝一夕にできるものではないので、演技を楽しみながら時間をかけて少しずつできるようになりたいと思います。以下にそのための動画まとめ記事をご紹介します。


【テキスト2より】
実際の演技のStSqについて、コールを試みた動画のまとめ記事。スロー映像にターン・ステップ名が入っているので、とてもわかりやすいです。
【フィギュアスケート】採点ルールと技術解説まとめ Wiki* > ステップシークエンス解析
ターン・ステップの種類がまだ怪しい・・・という方は、しつこいようですが、こちらを合わせて参考にどうぞ。
ターン&ステップの種類 簡易まとめ(ポップアップします)


【当ブログ関連記事】
小高あたるさん、うるとらにゃんさんによるターン・ステップ解説つき動画を元にまとめた当ブログ関連記事。
【技術】<動画のご紹介>ターン・ステップ・スピン解説
【技術】ターン&ステップ お手本映像



この後、スピン、ジャンプも同様に続けるつもりですが、ちょっと時間があくかもしれません・・・


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